■CV33〜の仕様を調査
自作のファンクションデコーダに、CV33以降の機能を正しく実装しようと考え、
NMRAをベースに各メーカーがどのような構成にしているのか気になったため、少し調べてみました。
CV33以降の機能とは、ファンクションボタンとAUXの対応付け、
およびAUXに対するエフェクト設定を定義するためのコンフィグレーションを指します。
■NMRA
DCCの規格はどのようになっているかNMRAの仕様書を見てみましょう。
NMRA STANDARDS S-9.2.2 によるとCV33-46に、Function FL(f)、FL(r)、F1-F12 の AUX1-14 をどのファンクションが、どのAUXを制御するかを設定できる使用になっています。
例
CV36に8をセットすると、F2がAUX4の制御ができるようになります。
CV41に32をセットすると、F7がAUX9の制御ができるようになります。
【NMRAの特徴】
ファンクションに対してAUXを割り当てるタイプ
F0〜F3はAUX1〜7、F4〜F8はAUX4〜11、F9〜F12はAUX7〜14の割り当てができる。
一つのCV設定で最大AUX8出力を組み合わせて出力ができる
光量、エフェクトの設定はNMRAでは定義されていない。
【参考】
■Digitrax
DigitraxはNMRAに寄せてCV33〜が定義されています。
CV43〜46のビットの割り付けが表に記載してあるデコーダ電線色とあっていないのが?でした。
CV49〜でAUXに対するFX効果の設定、FX効果の種類(ライトエフェクト)が設定できます。
【Digitraxの特徴】
ファンクションに対してAUXを割り当てるタイプ
CV49〜を使用してそれぞれのAUX出力に対してFX効果の設定が可能
明るさの設定はできない。
【参考】
■ESU
ESUはCV33〜は使用せずに、インデックス付きCVアクセスという設定を採用して、多彩な設定を可能としています。
そのため、LokProgrammerからは簡単に設定が可能ですが、CVから設定すようとするとかなり難しくなっています。
1、CV31:16、CV31:0を設定しAUXに対するライトエフェクトの設定を1つのAUXに対して、CVを7種類設定可能。
259:01 のコロンの後の数字はデフォルトの値を記入しました。
AUX10以降も続きますが割愛しました。
2、ライトエフェクトの種類、ModeSelect10以降の続きますが割愛
3、AUXの定義、ライトエフェクトの定義は、CV31:16、CV32:3〜12を設定します。
257、20は、デフォルト値を記入しました。
例えば
F2にAUX2を割り当てて、通常のライト点灯を割り当てる場合、
Mapping row 4で定義されていますが、CV31:16、CV32:3でCV306:01、
CV31:16、CV32:8でCV305:08 で、F2にAUX2を割り当てています。
【ESUの特徴】
非常に細かな設定が可能になっています。
LokProgrammerから設定するのが前提と思います、
一つのAUXに対してファンクション、エフェクト機能を設定する場合、多くの種類のCV値の設定が必要。
【参考】
■永末システム事務所(NGDCC)
NGDCCはNMRAに寄せてCV33〜が定義されています。
CV112〜から、AUX毎に、明るさ、灯火種別(ライトエフェクト)の設定ができます。
【NGDCCの特徴】
少ないCV値でシンプルに設定できるのが特徴
AUXに対してファンクション番号を割り当てるタイプ
【参考】
■SmileDecoder4808 NEXT18
CV33〜は使用せずにCV50〜の設定でファンクションに対応したAUXの設定が可能
CV33〜は使用せずにCV50〜の設定でファンクションに対応したAUXの設定が可能
CV117以降も続きますが割愛しました。
【SmileDecoder4808 NEXT18の特徴】
少ないCV値でシンプルに設定できるのが特徴
ファンクションに対してAUXを割り当てるタイプ
【参考】
■75046 SmileSound Standard R2 MTC21
CV33〜は使用せずにCV175〜の設定でファンクションに対応したAUXの設定が可能
ファンクションに対するAUXの割り当ては、DSSPから設定します。
【75046 SmileSound Standard R2 MTC21の特徴】
少ないCV値でシンプルに設定できるのが特徴
詳細設定はCV値では無くDSSPで設定する
【参考】
■MT40
MT40はNMRAに寄せてCV33〜が定義されています。
CV112〜で照度、ライトエフェクトを設定できます。
【MT40の特徴】
少ないCV値でシンプルに設定できるのが特徴
AUXに対してファンクション番号を割り当てるタイプ
【参考】
■M1
CV33〜は使用せずに独自のCV設定でAUXに対するファンクションの設定が可能
1,AUXに対するON/OFF ファンクションの定義
2、通常時、減光時の明度の設定など
3、AUXに対する減光用ファンクションの設定
【M1の特徴】
AUXに対してファンクション番号を割り当てるタイプ
減光用に別のファンクションで減光ができる機能が特徴
ファンクションスライドビットという機能を使って8bitで24ファンクションの定義が可能
■まとめ
AUXやファンクション定義の比較を行った結果、メーカーごとに独自の特徴があることがわかった。
NMRA規格に準拠しているメーカーもあれば、独自仕様を採用しているメーカーも見られた。
また、エフェクトに関してはNMRAがCV値を規定していないため、各メーカーで設定方法が異なっていた。
SmallFunctionデコーダ for ATtiny85 については、AUXが1〜4までとなっているため、CV33以降で設定するMT40タイプを採用するのが良さそうだ。